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富士山の初冠雪

 日本のシンボル、富士山の今年の初冠雪は9月7日に観測されていましたが、これが取り消され、今日、26日に改めて初冠雪が観測されたと発表されました。自然現象を訂正するなんて、おかしい(笑)。

 気象庁によれば、富士山の初冠雪は「山頂の平均気温が最高値を記録して以降に冠雪を観測した日」と規定されているからだそうです。それまで8月4日の9.2℃が最高だったのですが、9月20日にそれを上回る10.3℃を記録したための珍事です。

 初日の出は1月1日と決まっていますが、確かに初冠雪の「初」は、どこまでを昨シーズンの雪とし、どこからを今シーズンの雪とするのか区分けするのが難しい。そこで、先ほどのようなルールを決めたのでしょう。

 9月7日に降ったのは昨シーズン最後の雪で、9月26日に降ったのは今シーズン最初の雪。

 同じ雪なのに、同じ月に最後と最初があるなんて、面白いですね。富士山クラスの高地だから夏と冬がくっついたのか、それとも異常気象(気候変動)によるものなのか、興味が湧きます。

 興味と言えば、伊勢湾台風による甚大な被害を受けて作られた(1964年)、あのドーム型の富士山レーダーは、気象衛星の発達で1999年に廃止、撤去されましたが、道の駅「富士吉田」(国道138号線 河口湖と山中湖の中間あたり)に移設され、「富士山レーダードーム館」となり、往時をしのぶことができます。日本一高い山のてっぺんに測候所を建設した偉業は、小説や映画にもなりました。