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腕時計が止まった

 カレンダー付腕時計が止まって、電池交換しました。

 腕時計のカレンダーにはいくつかありますが、この時計は一番単純なタイプで、1、2、3・・・31がぐるぐる回ります。ですから、小の月の終わった次の日は手動で「1にする」必要があります。しかも、午前中に合せないと、午前/午後の判別がつかないので、お昼に日付が変わったりします。これが意外と面倒で、たびたび忘れます。

 そのような人のために作られたのが、「アニュアルカレンダー」付きの腕時計です。

 「アニュアルカレンダー」は、月の大小を判別して自動で「1にする」します。これは、すごい!アニュアル(年一回)というだけあって、3月1日にだけ、手動で「1にする」すればいいのです。1年に1回。1年が365日ではなく365.2422日であること、「西暦が4で割り切れる年を閏年とする」というユリウス暦を実感できます。

 しかし、上には上があるものです。「パーペチュアルカレンダー」付きの腕時計です。

 閏年を判別して自動で「3月1日にする」のです。パーペチュアルとは「永久」という意味です。

 すごい!すごい!すご過ぎる!

 でも、この時計は厳密に言えば、「永久」ではありません。手動で「3月1日にする」必要のある日がやってくるのです。現在、日本をはじめ世界の主要国では、1582年にローマ教皇グレゴリウス13世が制定したグレゴリオ暦を使っていますが、それは「西暦が100で割り切れて400で割り切れない年は閏年としない」というルールです。このルールが適用される西暦2100年は閏年ではなく平年です。79年後のことです。

 2100年3月1日、「パーペチュアルカレンダー」付きの腕時計を持った人は、グレゴリオ暦を実感できます(笑)。

 そういえば、西暦2000年は平年ではなく、閏年でした。覚えてますか?21年前のことです。

 そういうわけで、私は、この時計を最後の「カレンダー付腕時計」として大切に使おうと考えています。

 画像の人魚姫は?このカレンダー付腕時計はデンマーク製です。