出張から帰ってきたら、デスクトップPCの予備機が動かなくなっていました。
私は常時、机上に主力機と予備機、2台のPCを置いて、キーボードとディスプレイを切り替えて使うようにしています。主力機に重たい処理をさせているときは、予備機に切り替えて他の仕事をします。最近は、研修や会議にリモートで参加するとき、この予備機を使っています。予備機に入っているアプリケーションソフトは必要最小限なので、主力機よりサクサク動くからです。
予備機の故障の正確な症状ですが、主電源(周辺の電子機器類を一斉にオン・オフするスイッチ)を入れると、電源が入ったり切れたりを繰り返します。これは、内臓電池の電池切れの時に起こる症状です。
PCが電池で動いている?はい、そのとおりです(笑)。
PCにはBIOS(バイオス)といって、OSの起動や機器の入出力の制御などを行うプログラムが必ず搭載されています。そのBIOSを保存するため、CMOS(シーモス)というメモリがあり、そのメモリに保存した情報が消えないようバックアップするために電池が使われているのです。
まあ、車のエンジンをかけるときに必要なバッテリーのようなものです。車と違うのは、この電池が普通のボタン電池で、車のバッテリーのような充電機能がないこと。つまり、消耗したらPCが起動しなくなるというわけです。もっとも、消費電力はごく僅かなので4~5年以上、もつのが普通です。
ボタン電池を取り出してみたら、予想通り、Oボルトでした。買い置きのボタン電池を取り付けます。
さあ、電池を交換したら動くだろう~と高をくくっていたのですが、次は、「Operating System Not Found」というメッセージが(怖)・・・BIOSに入ってみると、PCがハードディスク(SSD)を認識していません。
これは、やばい!もう一度、PCをオープン!!
SSDを別のPCでチェックするために外そうとしたら、なんと、SSDにつながる電源コネクタが僅かに抜けているではありませんか。え!どうしてこんなことに??原因追及はともかく、祈るような気持ちで再起動。
PCは無事に動き出しました。やれやれ・・・
きっと、ボタン電池を交換するとき、触れてしまったのでしょう。自然に抜けるような代物ではありません。