今日は衆議院選挙の投票日です。投票は午前7時から午後8時までです。お忘れではありませんか?
ところで、投票が締め切られると、投票箱は開票所に集められます。ですから、開票作業が始まるのは早くて午後8時30分か、遅いところでは午後9時ごろになるでしょう。
ところが、午後8時に早々と「当選確実」というニュースが流れます。
なんでそうなるの?投票箱をあけてもいないのに・・・
確かに「当選」ではなく「当選確実」ですから、あくまで予想ですが、ほとんど間違えることはなく(過去に、間違った「当確」もありましたが~)、候補者もテレビの「当確」を見て「万歳!」するのが慣例になっています。
この「当確」を打つのは、もちろん選挙管理員会ではなく、テレビ局や新聞社などのメディアです。さすがに午後8時前に「万歳!」されると困るので、午後8時前には「当確」を打たないことがルールになっているのです。
投票している最中に「当確」打たれたら、そりゃ、有権者だって怒りますよ(笑)。
でも、実際は午後8時より前に「当確」は打たれているのです。
入念な選挙区情勢分析。これは公示(告示)のずっと前から行われています。
候補者が決まった後の票読み。選挙区で一人を選ぶ選挙なら、当選と次点の票差が逆転できなくらい開いていれば比較的「当確」は打ちやすい。などというようにシミュレーションしておきます。そして、投票日の出口調査で、この「予想」を裏付けするのです。
私は何度も開票事務に従事していますが、投票箱を開ける前に「当確」を打たれると、モチベーションが下がります。今日の衆院選の結果は?日本の将来はどうなるのでしょう?