政府は2日、日本に到着する国際線新規予約の停止を撤回すると発表しました。
「オミクロン株」の水際対策だったのに、わずか3日間で撤回です。
11月29日、外国人の入国を原則停止し、1日当たりの入国者数の上限を5000人から3500人に引き下げたときには、「国交省は12月が例年需要の多い時期に当たるため、人数制限を超える懸念があると判断した」と報じられ、「日本に到着する国際便について新規予約を見合わせるよう国内外の航空会社に要請した」ことも、一昨年、中国武漢で発生したときの「緩慢」な対応と違って「迅速」と評価されていました。
撤回した理由について、政府は「新規予約の停止は航空局の独自判断だった」と、誰か(透明人間)のせいにする常套手段を使っています。情報共有されていない?「俺、聞いてないぞ~」?
まさか、そんなことあるわけないでしょう(笑)。
年末年始くらい家族と一緒に暮らしたい。外国にいる人もそうでない人も、みんなそう思っています。しかし、コロナウイルスはそんなことを斟酌してはくれません。「新規予約の停止が在外邦人らの生活や心情に与える影響への懸念」が今回の「撤回」の理由だとしたら、それは、おかしい。
コロナウイルス以上に私たちの生活や心情に影響を与えている輩はいないからです。
予約を受け付けておいて、後から「飛ばせません、帰国させません」という方がよっぽど辛い。
しかし、この撤回騒動で、予約さえしておけば帰国できるということも分かりました。第6波を予感させる「オミクロン株」の拡大ですが、コロナウイルスが予約に従って感染してくれるような輩でないことは、みんなわかっているはずです。