22日01時08分ごろ、日向灘を震源とする地震が発生しました。大分県と宮崎県で最大震度5強を記録し、震源の深さは45キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は6.6でした。日向灘は南海トラフ地震の監視領域です。
しかし、M6.8以上という基準に届かなかったために、調査が見送られています。
2017年に「東海地震」の予知は困難と判断され、2019年5月31日から、気象庁は東海地震を含む南海トラフ地震について、次のような運用を行っています。
1) 南海トラフ地震に関連する情報の発表
南海トラフ全域を対象として、異常な現象を観測した場合や地震発生の可能性が相対的に高まっていると評価した場合等に「南海トラフ地震に関連する情報」の発表を行う。なお、これに伴い、東海地震のみに着目した従来の「東海地震に関連する情報」の発表は行わない。
2) 南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会の開催
南海トラフ全域を対象として地震発生の可能性を評価するにあたって、有識者で構成する「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」を開催する。
3)南海トラフ地震に関連する情報の発表(2種類あります)
・南海トラフ地震臨時情報(さらに4種類に分けられます)
調査中(監視領域内でM6.8以上の地震発生ほか)
巨大地震警戒
巨大地震注意
調査終了
・南海トラフ地震関連解説情報
・・・以上ですが、こんなこと知っている人、どのくらいいるでしょう?
子どものころ習った東海地震の警戒宣言が出ると、今でも信じている人がいるかもしれません(笑)。
ところで、調査基準のM6.8と今回の地震のM6.6。この0.2の差とはどのくらいなんでしょう?
Mは対数なので、2上がると1000倍のエネルギー、1だと32倍、0.2だと2倍、0.1だと1.4倍です。