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見上げてみたら上空を旅客機が飛んでいました

 街を歩いていたら、空からエンジンの音が聞こえてきました。旅客機です。

 東京五輪の開催に伴い、羽田空港の発着回数を増やすため、都心上空を飛行するルートができた影響です。

 このあたりは、羽田空港を離陸したばかりの飛行機がやってきます。上昇中なので大きな音がします。

 高度が低いからかも?いったい、どのくらいの高度を飛んでいるのでしょう?

 飛行機の高度を知るには?空中で静止している物体なら、三角測量で距離を求めることができそうです。しかし、飛行機を静止させたら墜落してしまいます。どうしたら?

 飛行機の大きさは60~70mですから、飛行機の視野角から距離を求めることができつかも?双眼鏡か、望遠鏡を使えば~?そんなことを考えているうちに、飛行機はどこかへ飛んで行ってしまいました。

 では、道具無しで視野角を知るには?例えば、月の視野角は約0.5°です。月1個分、2個分というふうに比較して視野角を求めれば、距離がわかるかもしれません。月の直径は3500Km、月までの距離は38万Kmです。飛行機が月1個分なら、飛行機までの距離は70m×38万Km/3500Km=7600m。2個分なら3800m、4個分なら1900mです。飛行機が真上に来た時に視野角を月(満月)と比較すればいいのです。でも、真上でなかったら?仰角で補正する。仰角を求めるには??まあ、そんな正確でなくても、仰角が60°なら補正率は√3/2≒0.87ですから、それ以上の角度なら問題なさそうです。視野角だって月〇個分とアバウトなんですから(笑)。

 月と太陽は地上から見ると、ほぼ同じ大きさに見えます。視野角が同じということです。どうして?太陽の直径は140万Km、太陽までの距離は1億5千万Km、いずれも月の約400倍だからです。月も太陽も自然が創り出したものですか、こうして比較してみると面白いものです。

【注意】こんなことを考えながら歩くと事故に遭います。くれぐれもご注意ください。