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あの地下鉄サリン事件が起きてから27年になります

 オウム真理教(当時)の構成員が、営団地下鉄(現在の東京メトロ)霞ケ関駅に向かう日比谷線、千代田線及び丸ノ内線の車内で猛毒のサリンを散布し、乗客ら14人をサリン中毒により殺害した事件です。また、6千人もの方が傷害を受け、いまなお後遺症に苦しんでいる方がいらっしゃいます。

 その後、オウム真理教は1996年(平成8年)に宗教法人の資格を失いますが、その教義や活動はアレフ(Aleph)に引き継がれ、さらに、ひかりの輪、山田らの集団の2団体が分派し活動を続けています。その拠点施設は15都道府県に31か所、信者数は約1,650人です(令和2年5月末時点)。

 足立区では、2010年(平成22年)10月、拠点施設の進出に反対して「足立区反社会的団体の規制に関する条例」を制定し、これに基づく調査権の行使や訴訟、住民協議会への支援などを行ってきました。また、これらの団体に関する対策を実施している25自治体で「オウム真理教対策関係市区町連絡会」を組織し連携を図っています。

 しかし、残念ながら、施設の退去や団体の解散には至っていません。