ダーウィン進化論によれば、首の短かったキリンの中に、遺伝子の突然変異によって少しだけ首の長いキリンが生まれ、高いところの葉を食べることができるようになり、生存競争に勝った首の長いキリンの子孫が生き残り(自然淘汰)、今のような首の長いキリンになりました。しかし、進化の過程で、もう少し首の短いキリンがいてもいいのでは?シマウマの首が長くならないのはどうして?
キリンの首は一気に伸びたと考えると合理的です。では、キリンの遺伝子に大きな突然変異をもたらしたのは?ウイルスという説があります。首の短かったキリンが首の長くなる遺伝子を持ったウイルスに感染し、キリンの首は一気に長くなったのです(ウイルス進化論)。ウイルスの感染力の強さは今、実感できます。首の短いキリンの化石が見つからないことも説明できます。シマウマの首が長くならなかったのは、このウイルスに感染しなかったからです。私たちのDNAを調べるとこうしたウイルス感染の残骸が残っているそうです。
西新井ギャラクシティ(子ども未来創造館)建設時(1994年)、私は展示研究会の一員でしたが、恐竜の絶滅の原因を当時の定説だった「氷河説」から「隕石衝突説」に変えた(先取りした)ことを思い出します。人類も科学もダーウィンも、日々(突然)、進化しているのです。