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3本の橋

 公共施設の老朽化がクローズアップされたのは、2012年12月の笹子トンネル天井板落下事故でした。天井板のコンクリート板が100M以上にわたって落下し、走行中の車3台が下敷きとなり、9名が亡くなっています。

 あれから10年、公共施設マネジメントの重要性が叫ばれ、自治体は「公共施設等総合管理計画」を策定するに至りますが、TVで「橋を維持して市の財政が破綻するか、橋を減らすか」と話していた、市長がいました。

 写真は、右から旧橋、暫定橋、新橋。こうやって、架け替えることができればいいのですが、橋梁の架け替えは渇水期の限られた期間に施行しなければならず、お金の問題もありますが、そもそも受注できる技術を持つ事業者も少なく、何度、入札にかけても「不調・不落」という経験があります。橋の数は減らすことになっても、災害時、橋が渡れず逃げ遅れる、孤立してしまう。そのような事態だけは避けなければなりません。