長野県高山村の「緑霞山宿 藤井荘」(りょくかさんしゅく ふじいそう)で行われた将棋の「第81期名人戦七番勝負・第5局2日目」で、藤井聡太竜王(王位、叡王、棋王、王将、棋聖との六冠)が渡辺明名人を破り、対戦成績4勝1敗で名人位を獲得しました。20歳10カ月は最年少。羽生善治九段に並ぶ史上2人目の七冠、もちろん、最年少七冠。残るタイトルは「王座」ひとつで、初の全八冠制覇に「王手」です。
(注)羽生九段のときは「叡王」がなく全七冠でした。
数年前、時の名人がコンピューターソフトに負けたとき、「将棋は終わった」と誰もが思いました。それがどうでしょう。藤井六冠の登場で将棋人気は逆に高まり、大盤解説会には大挙して人が集まり、多くの小学生が将棋クラブで腕を磨いています。「将棋をつならなくする」と思われたAIによる評価(優勢、勝勢判断)も、今では「逆転の一手」「AIを超える一手」見たさに、なくてはならないものになっているのです。
それもこれも、にわか将棋ファンを含む私たち人間が、藤井六冠(改め七冠)をはじめ、多くの棋士たちの「諦めない」気持ちを感じたいからでしょう。この気持ち、AIには、わからないだろうな~わかってほしくないな~
AIなら、この写真(著作権フリーのサイトから借用しています)の違い、わかるだろうな~